時間外労働の上限
長時間労働は、健康の確保を困難にするととともに、仕事と家庭生活の両立を困難にし、少子化の原因、女性のキャリア形成を阻む原因、男性の家庭参加を阻む原因となっています。
長時間労働を是正することによって、ワーク・ライフ・バランスが改善し、女性や高齢者も仕事に就きやすくなり労働参加率の向上に結びつきます。
このため、今般の働き方改革の一環として、労働基準法が改正され、時間外労働の上限が法律に規定されました。
時間外労働の上限とは
時間外労働(休日労働は含まず)の上限は、原則として、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければ、これを超えることはできなくなります。
臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも
以下を超えることはできません
・時間外労働 … 年720時間以内
・時間外労働+休日労働 … 月100時間未満、2~6か月平均80時間以内
-
原則である月45時間を超えることができるのは、年6か月までです。
-
法違反の有無は「所定外労働時間」ではなく、「法定外労働時間」の超過時間で判断されます。
-
企業への施行は2019年4月ですが、中小企業への適用は1年猶予され2020年4月となります
より詳しい内容は厚生労働省ホームページ「働き方改革特設サイト」をご覧下さい。